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宇宙一美味しいホルモンと日本一高い建造物デート

 日曜日は待ちに待った恋人とのデートだった。一週間のうち一番楽しいのはこの時間だ。ホルモンを食べに行く約束を精神的支柱にして平日を乗り切った。

 

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 11時頃に恋人と亀戸駅で待ち合わせた。

 知っている人も多いだろうけど、亀戸はホルモン焼き屋が充実している。一番有名なのは亀戸ホルモン、それに並ぶのがホルモン青木2号店。我々は昼食に食べるつもりだったので、昼営業するホルモン青木の方へ。

 店は12時に開店するのだが、大人気店ということで、かなり早めに店に向かった。が、お店の中ではスタッフのミーティング中。あんまり早すぎたかな、と思い、亀戸の街をぶらぶらと歩く。

 狭い路地のあちこちに小さな店が連なっていた。ただ、昼の間に営業する飲食店は少ないようで、かわりに床屋やベーカリー、八百屋などが賑わっていた。

 15分ほど歩いてホルモン青木の前に戻ると、店の前に4脚の椅子が置かれ、そこに座って並ぶことができるようになった。我々の前に3人の女性客が座っていて、最後の一脚は恋人に譲った。私は恋人に本を貸し、彼女が読みすすめている部分を、一緒に読んでいた。陽射しが恋人の髪を照らしていた。気持ちいい日だったなあ。30分くらい待っていたけど、わたしはそんなに長く感じなかった。

 

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 で、この肉。

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 カルビ! わたし写真撮るのうまいよなあ。

 サシがきれいに入っていて、厚切り。横浜のインターコンチネンタルみたいな形に切られたお肉もある。比較的さらっとしたタレで、味はそんなに濃くない。噛むと柔らかく、牛肉の赤身のうまみと脂身のうまみ。生きる歓びだ〜。

f:id:tobychang:20170123182227j:plain これがホルモン。辛味噌味。ホルモンに関しては、ほんとに美味しい。他でこんなに美味しいホルモンを私は食べたことがない。永遠の憧れ、ホルモンのイデア

 ほとんど油のかたまりなんだけど、その油をレモンサワー飲んで飲み込むのがね、ジャンクな食事の究極って感じ。レモンサワーも美味しかった。

 他にも色々頼んだけどあんまり写真を撮ってない。美味しいね〜って言いながら食べてたらつい頼みすぎちゃって、食べ過ぎました。普通のお肉と同じ感覚で食べるとのちのちきつくなるね。重い。

 

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 食後。最後に冷麺を食べたせいか、気温は高いのになんだか寒くなってしまって、喫茶店で温かい飲み物をのんでちょっと回復。

 美味しいものを食べて、温かい飲み物を飲んで、眠そうな恋人の顔を眺めていると、このまま陽の当たる窓際に布団を敷いて昼寝したくなってくる。

 

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 亀戸駅からバスに乗って押上へ。スカイツリーの近辺に仮設のアイススケート場があるというので、そこが目当てだった。

 行ってみると、かなり長い行列で、子供連れも多く、思ったよりもリンクが狭かった。多分ここで並んで滑っても、私が子供と衝突したら致命傷になりかねないと思ったので、遠慮することにした。かわりに展望台に行ってみることにした。少し前に登ろうと思って、結局登らなかったことがあったのだ。そのリベンジ。

 

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 おお〜。新宿方面をとったもの。逆光で、空気の中のチリがモヤのように見えた。

 こういう景色を見ると、人類がとんでもない営みをしているように思う。ひとつの建物を建てるのにどれだけのお金や労働力、時間がかかっているのだろう。果てしなく続くように見える関東平野。無数のビル、無数の人間。気が遠くなる。でもそれで嫌気がさすことはない。わたしもこのどこかで暮らすのだろう。

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 日が暮れ始めると、かえって建物のディテールが見えるようになった。東京はやはりアジアなのだな、と思った。碁盤の目のように整理された区画と、それと微妙に角度が違う区画、また角度の違う区画...整頓されていてもどこか有機的な不完全さが残る景色だった。

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 日が暮れてからの写真。それにしてもiphone7ちゃんの感度がすごい。ちょっとガラスに他の照明が写り込んでしまったので、いい写真ではないなあ。

 

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 上野にいって、HUBで一杯だけ飲みながら、錦織とフェデラーの試合を見ていた。フェデラーは強かった。試合の後、インタビューに答えているフェデラーは、アンドリュー・ガーフィールドにちょっと似ていた。

 デートの帰り際がさみしい。楽しいことを考えよう、とずっと言っていた。楽しい予定を立てた。きょう、月曜日で、土曜日に恋人が泊まりに来るまでは、そんなに楽しいことはない。でも楽しいことを考えてなんとか過ごそう。

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 上は、不忍池の寛永堂。