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しごおわの時刻

 あっという間に年末である。冬至である。友達が去年ツイートしていた「今日を境に日が伸びる!」という魂の叫びを思い出した。そういえば暗くなるの早い。

 

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 日が短くなると如実に体調が悪くなる。至る所で季節性鬱がSeasonal affective disorder の頭をとってSADと呼ぶのは、あんまり出来すぎた話じゃないか、と話している。

 

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 この頃、職場の終業時刻に大きな窓の外に見える空は、なかなか綺麗な色になっている、が、あまりにも西日が眩しすぎるので、だいたいカーテンは閉められている。私はよく、インスタントコーヒーを飲みながら、カーテンをチラッと開けて、5分くらいなんとなく外を眺めている。

 私の地元(日本海側地域)では冬に晴れることは月に一度か二度ぐらいしかない。厚ぼったい雲の下で押しつぶされるような、息苦しく寂しい日々が続く。それに比べて関東の冬は、乾燥しすぎることを除けば、とても過ごしやすい。何より、短いけれども、昼間はきちんと陽射しがある。常に低い位置にある太陽の光線は、夏よりも劇的な影を作るのも素敵。

 「何、黄昏てるんですか?」と職場の先輩が、カーテンをめくって言った。

「外、綺麗ですよ。これはちょっと見ものです」と私は振り返った。言ってから、随分気障なことを口走ってしまったと後悔した。黄昏るってなんだっけ。もしかして今、私、黄昏てたのか?

「あー...」とその先輩はぼんやりしていた。「そうですよねえ」

「今日を境に日が伸びるんですよ」と、私は外を見やった。多分気障と思われただろう。私はね、太陽の光浴びてないと悲しくなっちゃうんです、SAD気味で、なんて言うのも面倒だし、それで構いません。

 

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 白ワインを買った。安くて、特段美味しくはない。ビールだと、酔っ払う前にお腹いっぱいになるので、もう少し強めの、ワインの方が丁度いい。明日は午前で仕事が終わる。洗濯をしよう。都内に散歩に出かけよう。